東芝のケースからみた会社法務1(会社分割(新設分割)について)
目次
1 はじめに
2 会社分割(新設分割)とは
3 手続き手順
4 まとめ
1 はじめに
前回までは商業・法人に関する登記資料の調査方法をみていきました。今回は東芝のケースからみた会社法務1(会社分割(新設分割)について)についてみていきたいと思います。株式会社東芝は3月24日に臨時株主総会を開きました。そこで審議された議案は同社を2分割し、半導体などのデバイス部門を独立させることと、非公開化の検討をすることです。今回は上記2つのうち前者の会社分割(新設分割)についてみていきます。
2 会社分割とは
会社分割は2種類あります。1つ目は吸収分割です。吸収分割とは株式会社又は合同会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割後他の会社に承継させることをいいます(会社法2条29号)。2つ目は新設分割です。新設分割とは一又は二以上の株式会社又は合同会社がその事業に関して有する権利義務の全部又は一部を分割により設立する会社に承継させることをいいます(会社法2条30号)。
3 手続き手順
次に株式会社東芝で検討されている会社分割(新設分割)の手続きをみていきたいと思います。同手続きのながれは以下のとおりです。
分割計画書を作成する
↓
事前開示書類を分割会社に備え置く
↓
労働者に事前通知をする
↓
反対株主に株式買取請求の通知を行う
↓
債権者保護手続きをする
↓
株主総会の特別決議
↓
登記申請をする
↓
事後開示書類を備え置く
4 まとめ
以上が、東芝のケースからみた会社法務1(会社分割について)についてのお話でした。会社分割を含む商業登記申請は、複雑な手続きが必要であり、登記申請の必要書類も多く、複雑です。したがって、各種専門家にお願いすることが安全であると思われます。
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