任意売却はどこに相談?
「住宅ローンを支払えず、任意売却を検討しているがどこに相談していいかわからない。」というお悩みを持たれるかたは多いと思います。本ブログでは、主な相談先とメリット・デメリットについて説明していきます。
任意売却についてどこに相談していいかわからない方は本ブログを見て参考にしていただけると幸いです。
目次
- 任意売却とは?
○ 任意売却とは?
○ 競売とは?
○ 任意売却のメリット・デメリット
- 任意売却はどこに相談?
○ 弁護士・司法書士
○ 金融機関
○ 不動産会社
- 各相談先のメリット・デメリット
○ 弁護士・司法書士
○ 金融機関
○ 不動産会社
- まとめ
任意売却とは?
はじめに「任意売却とは?」、「強制競売とは?」、「任意売却のメリット・デメリット」について説明していきます。
任意売却とは?
任意売却は、住宅ローン等の借金が返済できない場合に、所有している不動産を金融機関等の貸し手と合意の上、売却することをいいます。
競売とは?
競売は裁判所が行う民事執行手続きの一つです。以下の表は裁判所のホームページ(https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_02_01/index.html)が公開している。民事執行手続の表です。
競売は裁判所のホームページ(https://www.courts.go.jp/saiban/syurui/syurui_minzi/minzi_02_01/index.html)によると以下の流れで行います。
任意売却のメリット・デメリット
任意売却のメリットとしては借金の返済が困難になっている等の事情を知られる可能性が低くなることです。競売は裁判所によるとインターネット上の不動産競売物件情報サイトBITで売却物件の情報をし、日刊新聞や住宅情報誌などに広告を出す裁判所もあるとしています。
また、競売は一般的に市場価格の7割程度の価格で売却されますが、任意売却は競売より高い価格で売却することができる可能性があります。
任意売却は前述のように貸し手と合意の上、売却することです。
つまり、金融機関等の貸し手から任意売却への同意が得られず、任意売却を実施することができない可能性があります。
任意売却とはすなわち、住宅ローンを返済できなくなっているという状態ですので、住宅ローンを3ヵ月以上滞納した場合は信用情報機関に登録される可能性があるため注意が必要です。
任意売却をする場合はどこに相談すればいいの?
以下では任意売却の相談先と具体的に何を相談できるのかについて説明していきます。
弁護士・司法書士
弁護士・司法書士は法律の専門家であるため債務整理について専門知識を有しています。そのため貸し手に交渉をすることで借金の額を減額・返済方法の変更等をすることができる可能性があります。
なお、認定司法書士(法務大臣の認定を受けた司法書士)は紛争の目的の価額が140万円を超えない場合に限り貸し手と交渉することができます。
金融機関
住宅ローン等の返済が困難になった場合、任意売却をせずとも金融機関に相談することでローンの返済計画を変更してもらえる可能性があります。金融機関側としては返済不能により回収不能となるよりも、返済してもらえるようほうがいいと考えるからです。
不動産会社
不動産会社は、不動産取引の専門業者です。そのため、任意売却をする場合、買い手を探す・より高い金額で購入してくれる買い手を探すということができる可能性があります。
各相談先のメリット・デメリット
以下では各相談先のメリット・デメリットについて説明していきます。
弁護士・司法書士
先述のとおり、弁護士・司法書士は法律の専門家です。そのため、貸し手と交渉することで任意売却により自宅を手放すことを回避できる可能性があります。任意売却を回避できないとしても貸し手と交渉することで借入金の額を減らすといったことができる可能性があることがメリットです。
デメリットとしては任意売却することが決まった場合、多くの弁護士・司法書士には不動産の買い手を探すノウハウがないということです。そのため、弁護士・司法書士に相談する場合はそのようなノウハウのある事務所を選ぶ必要があります。
また司法書士については、前述のように法務大臣の認定を受けた司法書士のみが140万円を超えない場合に限り貸し手と交渉することができます。
司法書士の場合、不動産の登記をしている司法書士事務所は、普段から不動産会社と連携している場合が多いので、司法書士に相談した場合、信頼できる不動産会社を紹介してもらえる可能性があります。
金融機関
金融機関は貸し手であるため相談をすることで前述のようなローンの返済計画を変更してもらうことで任意売却をする必要がなくなる可能性があることはメリットであるといえます。
デメリットとしては、金融機関は貸し手であるため金融機関側が不利益にならない範囲でローンの返済計画を提案すると思われます。そのため、思うように交渉が上手くいかない可能性があります。また、交渉については自分で行う必要があります。
不動産会社
任意売却することが決まった場合、不動産売買についてノウハウを有する不動産会社に相談すると買い手が見つかる・より高額な買い手が見つかる可能性があると思われます。
デメリットとしては売却の相談はできるが借入金等の法律相談はできないということです。不動産会社は売却の相談の対応は可能ですが借入金の返済などの法律相談については弁護士法違反になるため相談にのることができません。
また悪徳な不動産会社に相談してしまうと違ったトラブルになるかもしれません…
まとめ
以上が、任意売却の相談先ついてのお話でした。任意売却は不動産取引の知識だけでなく、法律の知識も必要になります。また、各専門家にもできること・できないことがあるため、弁護士だけに相談・不動産会社だけに相談するのではなく、各専門家に相談することがいいと思われます。ここまでのお話をまとめたものが以下の表です。
任意売却とは? | ・任意売却は、住宅ローン等の借金が返済できない場合に、
所有している不動産を金融機関等の貸し手と合意の上、売却すること ・競売は裁判所が行う民事執行手続きの一つ 詳しくは裁判所のホームページをご覧ください。 ・住宅ローンを3ヵ月以上滞納した場合は信用情報機関に登録される可能性がある |
任意売却はどこに相談? | ・弁護士・司法書士
弁護士・司法書士は法律の専門家 貸し手に交渉をすることで借金の額を減額・返済方法の変更等をすることができる可能性がある。 法務大臣の認定を受けた司法書士が140万円を超えない場合に限り貸し手と交渉することができる ・金融機関 金融機関は貸し手であるため相談をすることローンの返済計画を変更してもらう可能性がある。 ・不動産会社 不動産会社は、不動産取引の専門業者 任意売却をする場合、買い手を探す・より高い金額で購入してくれる買い手を探すということができる可能性がある。 |
各相談先のメリット・デメリット | 弁護士・司法書士
貸し手と交渉することで任意売却により自宅を手放すことを回避できる可能性がある。 デメリットとしては任意売却することが決まった場合、多くの弁護士・司法書士には不動産の買い手を探すノウハウがない。 司法書士は不動産会社に多くのツテを持っていることが多いことが多いですので、相談した場合、不動産会社を紹介してもらえる可能性がある 金融機関 金融機関は貸し手であるため相談をすることでローンの返済計画を変更してもらうことで任意売却をする必要がなくなる可能性がある デメリットとしては、金融機関は貸し手であるため金融機関側が不利益にならない範囲でローンの返済計画を提案するため、思うように交渉が上手くいかない可能性がある。 不動産会社 不動産売買についてノウハウがあるため買い手が見つかる・より高額な買い手が見つかる可能性ある。 デメリットとしては売却の相談はできるが借入金等の法律相談はできない。 |
司法書士法人やなぎ総合法務事務所では、大阪(阿倍野区・阿倍野、天王寺)、東京(渋谷区・恵比寿、広尾)事務所にて「無料相談・出張相談」も受け付けております。どんな些細なご相談も親身になり耳を傾け、どのようなご依頼でもお客様のご希望、目的に近づけるよう励みます。お気軽にご相談、お問い合わせください。
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著者情報
代表 柳本 良太
- <所属>
- 司法書士法人 やなぎ総合法務事務所 代表社員
- 行政書士法人 やなぎKAJIグループ 代表社員
- やなぎコンサルティングオフィス株式会社 代表取締役
- 桜ことのは日本語学院 代表理事
- LEC東京リーガルマインド資格学校 元専任講師
- <資格>
- 2004年 宅地建物取引主任者試験合格
- 2009年 貸金業務取扱主任者試験合格
- 2009年 司法書士試験合格
- 2010年 行政書士試験合格