地積測量図を中心とした不動産登記資料の調査方法について
目次
1 地積測量図とは
2 地積測量図の特徴
3 地積測量図の写しの取得
4 地積測量図がない場合
5 まとめ
1 地積測量図とは
地積測量図とは、地積(土地の面積のこと)を測量した結果を明らかにする法的な図面のことをいいます。
前回の登記簿の際と同じく、地積測量図は、現在、コンピュータ化が進み、図面の情報はデータ化され、コンピュータで記録管理されています。
なお、法的な図面としては、他に公図、建物図面等がありますが、それはまた別の機会にお話させてもらいます。
2 地積測量図の特徴
地積測量図は、不動産登記簿とは異なり、どんな土地にでも作成されているわけではありません。
また、不動産の登記された時期が古い場合、測量方法も旧式なため、測量の精度が低く、最近作成された測量図と比べて、差がみられることもあります。
そのため、ご自身の不動産につき、地積測量図が必要な場合、地積測量図が作成されているか否かについては、一度その不動産を管轄する法務局に事前に聞いてみることをおすすめします。
なお、当たり前のことですが、地積測量図は先にお話ししたとおり「土地」の面積に関する法的な図面であるため、「建物」には地積測量図という図面は存在しません。
3 地積測量図の写しの取得
地積測量図の写しの取得方法は、大きく分けて2種類あります。具体的には、法務局の窓口に行って直接取得する方法とオンラインで取得する方法です。
法務局の窓口に行って直接取得する場合、1通あたり450円であるのに対し、オンラインで取得する場合は、1通364円です。
支払方法は、窓口の場合印紙による支払いとなり、オンラインの場合はクレジットカード等による支払いとなります。
ちなみに、地積測量図はどの土地の図面であっても、全国のどこの法務局でも取得することが可能です。
4 地積測量図がない場合
地積測量図は、どんな土地でも作成されているわけではありません。
そのため、土地の売買等で測量図が必要な場合には、 土地家屋調査士に依頼して地積測量図を作成してもらう必要があります。
5 まとめ
以上が、地積測量図を中心とする不動産登記資料の調査方法となります。不動産登記資料は、売買や贈与、相続等様々な場面で調査が必要となることが多く、調査が必要な資料も多岐にわたります。また、調査ミスによってトラブルも生じかねないこともあることから、不動産登記を行うにあたり、まとめて各種専門家にお願いすることが安全であると思われます。
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